2022年のバイク事情 第39回 今、どんなヘルメットを被ってますか? 【ヘルメット実態調査・前編】

現在の日本の法律では、バイクに乗る場合は必ず二輪車用ヘルメットを装着しなければなりません。バイクに乗る以外はあまり使い道のないものですが、武士が兜を被り、勇者が剣を備えているのと同様、“ライダーの証”ともいえるアイテム。だからこそ、ヘルメットにこだわりを持っている人も多いのではないでしょうか。

ヘルメットには形状、メーカー、色、価格など、ピンからキリまでありますが、マイナビニュース会員のライダー達はどんなこだわりを持っているのでしょうか? 今回は「現在愛用しているヘルメットについて」です。

■「二輪免許所持率」と「ヘルメットへのこだわり」

まずは、マイナビニュース会員の「自動二輪免許の所持率」と「ヘルメットへのこだわり」に関する回答を紹介しましょう。
○Q.あなたは自動二輪免許を持っていますか?

はい ―――45.3%
いいえ ―――54.7%

現在の中高年が青春時代を過ごした80~90年代は空前のバイクブーム。そのためか、4割以上の方が自動二輪免許を所持していました。若年層の事故が社会問題となったこともあり、それまで許されていた50ccにもヘルメットの装着が義務化されたのが1986年。バイク乗りには必須となったアイテムですが、そのこだわり具合はどうでしょうか。
○Q.あなたはバイクのヘルメットにこだわりがありますか?

はい ―――77.5%
いいえ ―――22.5%

ヘルメットにこだわりを持つ人は四分の三以上と、かなり多い結果になりました。街中やツーリング先で見かけるライダー達も、帽体やシールドがキズだらけ……などということはほとんどなく、とてもきれいに磨かれたヘルメットを被っていますね。

■頭はひとつだけど、ヘルメットは1個じゃたりない?
○Q.ヘルメットをいくつ持っていますか?

1つ ―――33.5%
2つ ―――43.5%
3つ ―――19.0%
4つ ―――1.4%
5つ ―――2.6%

人間の頭はひとつだけですが、半数以上の方が2つ以上のヘルメットを所持していました。一言で「ヘルメット」といっても、原付用の「半キャップ」からレースにも出られる「フルフェイス」、ダート走行に適した「オフロード用」など、さまざな種類がありますね。街乗り、サーキット、ツーリングなど、利用シーンによって使うタイプを変えているも多いでしょう。

また、メインのバイク以外にも、通勤用のスクーターや、アメリカン、旧車、オフロード車など、趣向の異なるモデルも持っていると、それに似合うヘルメットも変わってきます。そのほか、80年代のレーサーレプリカモデルなど、青春時代の思い出がつまったヘルメットを捨てられない人もいるのでは?
■耐衝撃性なら「フルフェイス」、視認性の高い「ジェット」も捨てがたい?
○Q.現在、主に使用しているヘルメットのタイプを教えてください。

フルフェイス ―――71.3%
エアロシールド付のジェットタイプ ―――11.4%
ストリート/クラシック系のジェットタイプ ―――5.4%
システム(フリップアップなど) ―――1.4%
オフロードやモタード系 ―――2.0%
半キャップ ―――8.5%
その他 ―――0.0%

7割超の方が「フルフェイス」をメインで使用していました。顎まで一体成型された帽体構造は耐衝撃性も高く、万が一の際に安全性でこれを上回るものはないでしょう。デメリットは、顎廻りの開放感や、視界が若干遮られることです。白バイ隊員や多くのツアラーなどは「ジェットタイプ」を利用していますね。衝突時の安全性は低下しますが、開放的で視界もよく、危険を未然に察知できるメリットもあります。

なお、システムタイプはフルフェイスとジェットの両方のメリットを兼ね備えていますが、構造的にはジェット帽体にフルフェイス風のチンガードが装着されているものです。このためフルフェイスほどの耐衝撃性はなく、そのギミックのために重量も増加しています。わずが数百グラムほどですが、慣れていない人や女性の場合、長時間被ると首や肩が疲れてしまうこともあるようです。
■やっぱり信頼できるのは、世界も認めた国内二大メーカー!
○Q.現在、主に使用しているヘルメットのメーカーを教えてください。

アライ ―――32.4%
ショウエイ ―――30.7%
OGKカブト ―――9.9%
バイクメーカー純正 ―――9.4%
そのほか国産メーカー ―――8.5%
有名な国外メーカー ―――2.3%
無名な国外メーカー ―――1.4%
ホームセンターなどで売られていたもの ―――5.4%
その他 ―――0.0%

主に使用しているメーカーでは、やはり「アライ」と「ショウエイ」の国内二大メーカーが3割ずつを占めました。両社とも昔から国際レースで使用される超一級の性能を持っているのはご存じの通り。老舗の「アライ」は頑固なまでの帽体安全性に、「ショウエイ」はエアロダイナミクスやデザインにもこだわりを見せるメーカーです。

第三の国産メーカーとしては「OGKカブト」も有名です。「アライ」「ショウエイ」に引けを取らない性能を備え、現在の主流となっているベンチレーションや空力系のパテントを持っていた実績もありました。米国や欧州製の有名メーカーも一部のマニアに人気ですが、日本人と欧米人では頭部の形状が違っていますので、購入時には注意が必要でしょう。
■ソリッド? それともグラフィック? どんな色が人気?
○Q.好きなヘルメットの色を教えてください。

白系 ―――18.8%
黒系 ―――52.6%
赤系 ―――7.4%
銀系 ―――11.6%
黄色・オレンジ系 ―――2.6%
グラフィックカラー ―――5.4%
その他 ―――1.7%

半数以上と圧倒的な人気色は黒系でした。黒は収縮色なのでライダーの頭も小さく締まって見え、きれいにしていると精悍なイメージも与えます。デメリットとしては、メンテが行き届いていないと小傷や汚れが目立ったり、夏場は熱を吸収して暑くなりやすいことでしょう。

二番人気は白系で、免許取り立ての初心者から超ベテランまで幅広い層に愛用されているイメージがありますね。黄色やオレンジなどは視認性も高いのですが、ちょっと目立ちすぎるためか少数でした。有名レーサーのレプリカやオリジナルのグラフィックカラーは、ペイントの手間もかかっているため価格も高めになります。
■安全性だけじゃ足りない! 絶対に欠かせない快適装備とは?
○Q.あなたがヘルメットで絶対に欠かせないと思う装備をすべてお選びください(複数選択可)

エアダクト ―――57.1%
洗濯可能な脱着式内装 ―――54.0%
ワンタッチ式の顎ひも ―――46.0%
アンチフォグシールド ―――29.8%
インナーバイザー ―――29.5%
その他 ―――0.3%
特になし ―――4.5%

オートバイの歴史とともにヘルメットも進化を続け、最初はただ頭部を守るだけのものが、現在はさまざまな快適装備が加わっています。頭部の蒸れを解消するため、帽体内部に走行風を通すエアダクトや、取り外して洗濯できる脱着式内装は半数以上の方が欠かせない装備に挙げています。

そのほか、コツが必要だった二重Dリングの顎ひもから、ワンタッチ式の人気も高まっています。ライダーの吐く息で曇っていたシールドも、二重サッシのような構造や、特殊コーティングを施した「アンチフォグシールド」により、ずいぶん快適になりましたね。
■やはり人気は国内二大メーカーの「フルフェイス」

金属製のボディやエアバッグを備えたクルマと違い、バイクはライダーが剥き身で走らせるもの。普通に走っていれば爽快な乗物ですが、万が一の時は、ほかの車両やアスファルト、構造物に身体をぶつけるリスクも抱えています。

バイク事故で致命傷となる部位の1位はやはり頭部。仮に一命をとりとめても、重度の後遺障害を負ってしまうことも珍しくありません。このリスクは多くの方がしっかり認識しているようで、やはり安全性で長年の信頼を得ている「アライ」や「ショウエイ」の国産フルフェイスに人気が高いことがわかりました。

さて、次回は「ヘルメットを買うときの基準」について。昨今は国内二大メーカー以外にも、オリジナルブランドや外国製など、さまざまなメーカーの製品を見かけますが、会員ライダーが買い替える際に重視する機能や価格などのポイントのほか、『こんなはずでは……』という失敗談も紹介します。

調査時期: 2022年9月7日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1002人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

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