“第6波”に医療現場から懸念 3回目接種前倒し「間に合わない」

政府は3回目のワクチン接種を前倒しする方針を表明していますが、医療現場からはオミクロン株による第6波に間に合わないと懸念の声があがっています。
東京・世田谷区ではきょう、ワクチンの接種券を発送する作業が急ピッチで行われていました。
世田谷区住民接種調整担当係長 渡邉政基さん
「一日も早く安心して接種できるように、接種券の発送を繰り上げて対応している」
世田谷区では先週、当初より1か月程度前倒しして、2回目の接種から7か月を経った一般の高齢者への接種を始めました。
こうしたなか、きのう政府は3月以降、接種の間隔を一般の高齢者は「6か月」に、64歳以下の人は「7か月」に前倒しする方針を明らかにしました。接種体制などに余力がある自治体は、さらなる前倒しを認める考えも示しています。
世田谷保健所住民接種担当部長 久末佳枝さん
「今の感染状況をみると、早く接種するのは必要なことなので良かったとは思っている。ただ準備期間としては結構厳しいところがある」
オミクロン株が急拡大するなか急がれる3回目接種。医療現場からはこんな懸念も・・・。
埼玉医科大学総合医療センター 岡秀昭医師
「4波5波においては、特に医療従事者・高齢者は接種が進みましたので、かなり高齢者や医療従事者は感染から守られた。高齢者に関しては、今回はブースター接種が間に合わないのではないか。なのでそこでオミクロンであっても重症者がこれから増えてこないか心配」

一方、こちらは民間企業の動きです。去年、中小企業などを対象にした職域接種サービスで、全国でのべ90万人にワクチン接種を行った「TKP」。きょうから職域接種の受付を開始する予定だったことから、朝9時にはホームページがダウンするなどしましたが・・・。
TKP職域接種担当 星竜二代理店営業部長
「いったん申し込みを待とうという判断になりました。週明け月曜日の(厚労省による)説明会までは確約がとれない状況」
3回目接種前倒しの決定を受け、厚労省からの説明があるまで、急きょ、受け付け開始を延期しました。
TKP 河野貴輝社長
「自社だけではどうしても職域接種できないという会社さんが大半ですから、1日でも早く3回目のワクチンを打っていただいて、安心して仕事ができる環境、そういった(職域接種の)素地をサポートしていきたい」
企業の3回目接種への対応にも混乱が生じています。(14日16:50)

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