“パタパタ”ってなに?次々と消えていく駅の名物

京急電鉄は設置されている最後のフラップ式の列車発車案内表示装置、通称“パタパタ”を2月に撤去することを発表しました。35年の歴史に幕を閉じます。この“パタパタ”の他にも、時代の流れとともに駅から姿を消しつつあるものをご紹介します。
■駅から消えつつあるもの1「パタパタ」
山形純菜キャスター:
回転しながら電車の行き先を表示する発車案内装置。レトロ感があるということでたくさんの方に愛されていた通称“パタパタ”ですが、正式名称は皆さんご存知ですか?
井上貴博キャスター:
考えたことすらない・・・
経済アナリスト 森永卓郎さん:
みんなパタパタって言ってましたよ。
山形キャスター:
正式名称は「フラップ式列車発車案内表示装置」というそうなんです。
このフラップ式の列車発車案内表示装置なんですが、利点としては「省エネ」や「太陽の光などが当たっても見やすい」といったことがありました。ただ、現在部品が少なくなっていることや、今の列車の発車案内というのは英語だけでなく中国語や韓国語など多言語の表記が必要になってきて、対応するのが難しいということで、2月中旬に予定されている更新工事に合わせて使用が終了されるということなんです。
ただ、まだ使われているところもあります。番組で調べたところ、空港では函館空港や宮崎空港、それから近畿日本鉄道では吉野駅など、29駅で使われているということです。
井上キャスター:
収集家にとってはいかがですか。

森永さん:
これを撤去した後、絶対捨てないで欲しいんですよ。オークションに出せば少なくとも100万円の値はつくと思います。
ホラン千秋キャスター:
このサイズ感で取っておくということですか
森永さん:
世の中にはこれを取っておける大きな家に住んでる人いるんですよ。それにお店に設置して鉄道ファンを集めるとかいろんな使い方ができますので。
■駅から消えつつあるもの2「みどりの窓口」
山形キャスター:
ではここからは、いつの間にか駅から消えつつあるものを見ていきたいと思います。まず「みどりの窓口」です。有人の切符売り場なんですが、まだまだ利用している方も多いと思います。ただJR東日本では、インターネットによる切符の購入やチケットレスが増えていて、設置数を減らしているということなんです。2021年12月の時点では約400駅あるんですが、2025年までに約140駅まで減らしていくということなんです。
ただ、この「みどりの窓口」の跡地をうまく活用しているところもありまして、それが京都駅の改札内にある居抜き店舗。元は有人の「みどりの窓口」だった場所にドーナツ屋さん「クリスピー・クリーム・ドーナツ」を入れているんです。テイクアウトの専門店になっていて、ただ外側にある券売機はそのまま使用できる。こんな活用方法あるのかという感じで驚きですね。
井上キャスター:
駅員さんが機械を叩いていた所でドーナツを販売しているんですか?
山形キャスター:

そうなんです。2019年の11月まではみどりの窓口として使用していたんですが、2021年の4月から臨時店舗スペースになっていまして、これからいろんなお店が出店していくということなんです。
ホランキャスター:
ちょうどいいカウンターがありますもんね。
井上キャスター:
お店側としても居抜きであまりコストもかからず、しかも人通りも多い。
森永さん:
JRも賃貸収入が入るのでいいんですけど、ただ、今「みどりの窓口」はものすごく混むようになってるんですよ。株主優待を使ったりいろんなことをやろうとするとやっぱり有人じゃないとできないんで、ちょっとこれ以上減らされるとつらいなというのはあります。
山形キャスター:
主要なターミナル駅などは「みどりの窓口」をこのまま残していくということです。
■駅から消えるもの3「ホームの時刻表」
山形キャスター:
こんなものも消えつつあります。「ホームの時刻表」です。JR東日本では、乗客の多くがスマートフォンや電子掲示板などで発車時刻を確認しているということで、首都圏の駅で設置する数や場所を見直しているということなんです。
私鉄でもこんな動きがあります。小田急電鉄なんですが、名刺サイズの紙のポケット時刻表。皆さん使っていましたか。
ホランキャスター:
使ってました、学生のとき。生徒手帳の中に入れてね。
山形キャスター:
今ほどスマートフォンが普及していなかった時代では、これがなければ電車に乗れないみたいな感じでしたよね。これが2021年の3月のダイヤ改正から配布を行っていないということなんです。担当者によりますと、スマートフォンで乗換案内をする人が増え、各駅で在庫が残ってしまい需要がなくなってしまったということで、こういった動きが他の私鉄でも広がっているということなんです。

ホランキャスター:
もうなくなってることに全然気がつかなくて、スマートフォンの電池が切れてしまったときに時刻表どこだろうと思ってどこに行ってもなかったんですよ。こういうことだったんだって今謎が解けました。
井上キャスター:
でも20代前半の人たちは知らないんですね、あれがあったこと自体。
森永さん:
でも全体を見渡すのは紙の時刻表の方がいいですよね、1日のスケジュール。
井上キャスター:
確かに。しんみりしちゃった。
■駅から消えるもの4「駅そば店」
山形キャスター:
歴史ある名店ということで、立ち食いそばのお店なども続々閉店しているということなんです。京成青砥駅にある「青砥そば」、1964年創業の名店ですね。新型コロナの影響でお客さんが減ってしまい、2020年に閉店したということです。他にもJR松本駅の「6番線ホームにあった駅そば店」やJR米原駅の在来線ホームにあった「井筒屋」など、続々閉店しているということなんです。
1月14日に閉店してしまう人気の駅そばもあります。それが、栃木県にありますJR小山駅の「きそば」です。1950年代に創業しました。このお店は元から人気だったんですが、新海誠監督のアニメ作品「秒速5センチメートル」でお店が登場してからファンの間で“聖地巡礼”になりまして、さらに人気になったというお店なんですね。ただ委託契約終了のため、惜しまれながらも14日に閉店してしまうということです。
森永さん:
なんかね駅の中がどんどんおしゃれになっていくんですけど、どんどんおっちゃんが行ける店が減っているのが私はとってもつらいんですよね。
井上キャスター:
ちょっとわかる気がします。確かに女性向けに、おしゃれに、っていう店が増えてます。
ホランキャスター:
確かに便利になったなと思いますね。
井上キャスター:
これ文句じゃないんです。文句じゃないんです。ですけど、確かにその流れは感じます。
(13日19:00)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする