入国制限が緩和されたはずの留学生が来日できない状況に・・・一体なぜ?

留学生の入国制限が緩和されたはずが、一向に日本に来ることができないという問題が起きています。先の見えない状況に、日本に来ることをあきらめた学生も出始めています。何が起きているのでしょうか?
山本恵里伽キャスター:
こちらの大学では、2年ぶりにキャンパスで学園祭が開催されているんですが、コロナ前とは様子が違うようです。
80の言語が学べる東京外国語大学。2021年は人数制限を設け、キャンパスでの学園祭の開催にこぎつけました。
山本キャスター:
これは何の民族衣装ですか?
東京外国語大学 1年生:
バングラデシュとインドのサリー。
山本キャスター:
素敵ですね。2年ぶりのキャンパスでの開催はどうですか?
東京外国語大学 1年生:
とにかくできて嬉しい。
多国籍の料理が楽しめる恒例の屋台はコロナ対策で中止に。キャンパスはちょっと寂しい感じです。
山本キャスター:
外国語大学ですけど、留学生がいないですね。
東京外国語大学 「外語祭」実行委員長:
ちょっと少ないかなとは感じています。
山本キャスター:
本来であればブースにも外国の方がたくさんいるのが普通?
「外語祭」実行委員長:
たくさんいますし、来場者としても参加してくれる人も多いので。
山本キャスター:
お客さんとしても来られるんですね。(留学生が少なくて)寂しさはありますか?
「外語祭」実行委員長:
もっとたくさん留学生の方と関われたらいいなというのは感じます。
コロナ前は毎年約800人の留学生を受け入れていた東京外国語大学。しかし11月8日に入国制限が緩和されてからも入国できない留学生が200人近くいるといいます。

一体なぜでしょうか?
その1人、香港で暮らす大学3年のヤニスさん。
アニメをきっかけに日本に興味を持ち、東京外国語大学に10月から留学する予定でしたが、11月現在も香港から東京外国語大学のオンライン授業を受けています。
日本留学できていない ヤニスさん:
日本の留学生が香港に来るけど、なんで私が香港にいるままオンライン形式なのかなと思います。ちょっと悔しい気持ちもあります。
ヤニスさんは在留資格を8月に取得しています。通常、在留資格を得た後、大学側が文科省に申請して留学が正式に決定します。ただ現在はすぐに留学の申請ができない状況となっているのです。
2021年11月現在のルールでは、2020年1月から3月に在留資格を得た人のみ、2021年11月から留学を申請できます。今後のスケジュールも、在留資格を取得した時期によって申請できる時期が遅くなっていきます。そのため、2021年4月以降に在留資格を取得しているヤニスさんについては、今も見通しが立っていません。
ヤニスさん:
私の場合は(留学)延期が出来ないので、もし(2022年)7月まで留学が出来なかった場合は、一年間でZOOM(オンライン)でしか勉強ができません。私みたいにまだ日本にいけない留学生もいっぱいいます。
日本に入国できる人数は、11月24日時点で1日3500人。11月26日から上限が5000人に引き上げられますが、ヤニスさんのように日本の在留資格を持ちながら入国できていない外国人が37万人にのぼっているということです。

留学生の状況を知り、動き出した日本の学生がいます。
東京外国語大学1年の土屋京香さん。10月末、留学生が日本に来られるようにと、オンライン署名を立ち上げました。
山本キャスター:
どんな声が寄せられてるんですか?
オンライン署名を呼びかけた 土屋京香さん:
私が一番驚いたのが、日本と外国の両側から多くの声を寄せていただいていて、留学生たちの中にも日本の中にも、コロナという現状の中で何とかいい方法を見つけていこうとする人たちがいるんだなと思って。
土屋さんの呼びかけに2000人を超える賛同が集まりました。土屋さんの呼びかけの他にも、ネット上には留学生に寄り添った、入国条件の見直しなどを求めるオンライン署名が複数立ち上がっています。土屋さんは“コロナの感染状況を考えると難しい問題”としつつも、日本から海外へは留学できる現状を見て、不平等だと話します。
土屋さん:
私自身も留学しようと思えば今できる立場にあって、その不平等はどうしても解消すべきものだと思いました。
東京外国語大学では11月現在、交換留学生として約100人が日本から海外に行っていますが、海外からの交換留学生約100人はまだ来日できていないといいます。
東京外国語大学 松隈潤 副学長:
(来日できない)期間があまり長く続くと、日本に対する関心自体が薄れてしまうということに繋がりかねないなということは感じております。残念ながら留学を諦めてしまうということに繋がってるのかなと思います。
香港で暮らすヤニスさんの友人も・・・
ヤニスさん:
友達は日本研究の専攻ではなく、すぐ(日本への)留学の計画をキャンセルして他の国に行きました。
しかし、日本研究が専攻のヤニスさんは、日本への留学を「諦めきれない」と言います。
ヤニスさん:
留学は私にとって私の人生にとって、本当に一番大事なことなので1日でも早く入国させてもらえたら嬉しいです。
文部科学省は、水際対策とのバランスも踏まえながら、引き続き関係省庁と協議を続けたいとしています。(23日23:16)

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