「冬は沖縄でコーヒー観光」“仙人”が見つめる未来 収穫から焙煎・試飲まで体験できる農園

[ひろがる明日SDGs]
コーヒーの実の収穫から焙煎(ばいせん)・試飲までを体験できるプログラムを提供する沖縄県今帰仁村諸志の体験農園「花野果」。金城重信代表(70)は「コーヒーツーリズムを沖縄の冬場の体験型観光にしたい」と展望を語る。
■コーヒーツーリズム
金城代表は高校卒業後に上京。学業に励む傍らホテルの宴会場などでアルバイトするうち、いつの間にかコーヒー好きになったという。沖縄に戻り、2015年から本格的に村で果樹栽培農家に。現在、15種類のコーヒーの樹やバナナなども栽培している。
6次産業化をテーマに、世代交代できる持続可能なコーヒー産業を目指しており、17年に沖縄珈琲(コーヒー)観光協会の会長に就任。果実は10月から3月末ごろまで収穫できるため、冬場の観光として「コーヒーツーリズム」を提案し、17年から本格的に体験プログラムを実施している。以来、農園には県内外からコーヒーの業者やコーヒー好きの人々が訪れるという。
■収穫から焙煎・試飲まで
12日は、新潟農業大学校の学生約30人が同園を訪れ、体験を楽しんだ。農園で実を収穫した学生たちに、金城代表は「ほろほろ鳥などの家禽(かきん)類を飼育することで、農園内が雑草で生い茂るのを防ぎ、害虫駆除にも役立てている」と説明。学生らはその後、果実の皮をむく工程や乾燥させた豆を焙煎する工程を体験した。
最後に、焙煎したコーヒーの浅いりと深いりをブレンドするなどコーヒーの飲み比べを楽しんだ。参加した丸山啓斗さん(19)は「コーヒーが好きなので焙煎の仕方など勉強になった」と話した。
■自らをキャラクター化
白い髪にひげを生やした風貌から、自らを“珈琲仙人”としてキャラクター化する金城代表。現在、コーヒーの木の育て方や台風対策、病害虫対策などを紹介する電子書籍の出版やコーヒーの勉強会を計画中だ。収穫から焙煎・試飲までを体験できるコーヒー農園が県内に増えることを期待している。
「“はしご酒”のように1日に何軒かの農園を回ってコーヒーを楽しめるコーヒーツーリズムを進めたい。将来、沖縄の夏と言えば海、冬はコーヒーと言われるようになったらいいな」と意気込んだ。
「冬は沖縄でコーヒー観光」“仙人”が見つめる未来 収穫から焙…の画像はこちら >>

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする