祖父の手料理で孫がアナフィラキシーショック死 「ナッツアレルギー忘れていた」

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イギリスに住むある母親が、これから訪れるクリスマスのパーティシーズンに向け、「皆さんも料理には十分に注意を」と呼びかけている。『Daily Mail』などの海外メディアが報じた。
去年、チェシャー・ウェスト・アンド・チェスターのウィンズフォードにある祖父母の自宅で、家族や親せきが集まりクリスマスディナーをともにしたというルイーズ・ホールウッドさんとファミリー。祖父が手作りしたハム料理を、誰もがおいしそうに頬張っていた。
その後、子供たちは近所の友人と公園へ遊びに行ったが、20分ほどたった頃、4人息子のひとりであるケイソンくん(12)が体調を崩し、「吸入器が必要になった」と電話をよこした。
ルイーズさんは「たまにあることだったので私たちはそうあわてることもなく、ケイソンの兄が吸入器を持っていき、10分後には『丈夫だった』と戻ってきました」と、当時のことを説明している。
だが、しばらくして再び電話が。吸入器が機能しておらず、「息が苦しい。状態が悪化している」という緊迫した内容だった。ルイーズさんは、祖父母宅に保管していたアナフィラキシーショックを緩和させるエピペン(注射薬)を持ち、急いで公園へ。ただし、それは期限切れのものだった。
息苦しそうに倒れ、顔面がひどく腫れた状態のケイソンくんを見たルイーズさんは、ただちに救急車を要請。同時に、期限切れのエピペンを使用していいかを尋ねた。

許可を得てそれを注射するも、ケイソンくんの症状は改善されなかった。さらに救急車は公園に近づいたが、入り口付近でやけに手間取っていたという。
その間にもケイソンくんは「息ができない。死んじゃう」と苦しそうにもがき、見守るルイーズさんもパニック状態だったそうだ。
救急車はやっと公園に入ったが、ケイソンくんの元へたどり着くまでにさらに数分間のロスが発生した。
ルイーズさんは救急車に同乗し、祖母も病院へ向かったが、医療スタッフからは「大変厳しい容態です。ケイソンくんの元へ行き、別れの言葉を告げますか?」と尋ねられ、ルイーズさんは泣き崩れてしまったという。
これからハロウィン、クリスマスや新年と続くが、パーティシーズンには人が作った料理を口にする機会も増える。アレルギーのある人、子供たちは食べ物には十分に気を付けるよう、ルイーズさんは注意を促している。
このたび、ケイソンくんの突然の死に関する死因審問が検死裁判所で行われた。
祖父のアルバートさんは、「ハム料理に合うソースにナッツを使用してしまいました。『美味しい』と言ってお皿までなめてくれたのですが、私はケイソンがナッツアレルギーであることを完全に忘れていました。悔やんでも一生悔やみきれません」と涙ながらに証言したという。
救急隊の到着が遅れたことに関し、「なぜ入り口で何分間ももたついていたのか。あのロスさえなければ助かっていたのでは」と追及する家族に対し、「ここからは侵入できないと注意されてしまった」と説明する救急隊。家族はこれに納得しておらず、裁判は今後も続く見通しだ。

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