裁判員無罪破棄、無期確定へ=埼玉の妻子放火殺人―最高裁

埼玉県志木市で2008年、自宅に放火し妻子を殺害したとして、殺人と現住建造物等放火などの罪に問われた山野輝之被告(47)について、最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は12日付で、被告側の上告を棄却する決定をした。同被告は一審の裁判員裁判で無罪となったが、二審で破棄された。差し戻し後に無期懲役とした一、二審判決が確定する。
さいたま地裁の裁判員裁判は15年3月、出火原因は放火とする一方、防犯カメラの映像や燃焼実験から、着火時刻に被告は外出していたと認定。妻が睡眠薬の影響で放火した可能性もあるとして無罪とした。
これに対し東京高裁は16年7月、一審が無罪の根拠とした燃焼実験は再現性がないと指摘。妻が放火した可能性も認めがたいとし、「出火元をさらに調べるべきだ」として一審判決を破棄し、地裁に差し戻した。
差し戻し審でさいたま地裁は19年10月、被告は不倫相手と再婚するため妻子を殺害したと考えられ、火災発生と近い時刻に外出したことなどから「被告が放火したと認められる」と判断、求刑通り無期懲役とした。高裁も20年12月、被告側の控訴を棄却した。
差し戻し一、二審判決によると、山野被告は08年12月、自宅に放火し、妻だった荒木奈穂子さん=当時(33)=と娘の真弥ちゃん=同(4)=を一酸化炭素中毒で死亡させた。

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