1億円分がコロナ禍で行き場失う…クルマエビを学校等に“無償提供” 水産会社「本物の味で笑顔になって」

コロナ禍で飲食店が休業し、行き場をなくした高級食材の「国産クルマエビ」が12日、名古屋市熱田区の保育園の給食で振舞われました。

名古屋市熱田区の泉坊保育園。12日に振舞われた給食のメニューは、彩りが綺麗な「エビのかき揚げ」に、「ホタテの炊き込みご飯」。使われているのは「北海道産のホタテ」と、九州で養殖された「クルマエビ」です。

このクルマエビは老舗料亭でも使われ、その卸値は1キロ5000円にもなる高級食材ですが、今回は“無償提供”。

泉坊保育園の園長:
「国産でクルマエビでとなると、保育園では絶対に使わない、使えない食材です。無償で提供してくださるということは嬉しい」

園長が、小中学校や保育園などに無償でクルマエビとホタテを提供するプロジェクトを見つけ、申し込みました。

プロジェクトを企画したのは、水産品の加工販売を手掛ける愛知県西尾市の「毎味水産」。

毎味水産の担当者:
「子供たちも給食がつまらないという情報を聞きまして、それであれば国産の本物の味をお届けできれば、少しでも笑顔になってもらえるんじゃないかな」

新型コロナの第5波では、全国19の都道府県に緊急事態宣言が発令され、飲食店も相次いで休業。行き場を失ったクルマエビがおよそ1億円分にも上り、このままでは廃棄せざるを得ない状況となり、子供たちへの「無償提供」を思いつきました。

その後、国からも補助金が出ることになり、HPで募集すると北海道から沖縄まで全国700以上の小中学校などから注文が相次ぎました。

毎味水産の担当者:
「こんなにいっぱいお便りを、お礼状も頂いて。やってよかったなとつくづく思ってます」

このプロジェクト、申し込み期間は9月までで終了していますが、10月いっぱい全国にむけて出荷作業が続きます。

保育園では、調理師が子供たちが食べやすく素材の味を活かせるメニューを考え、丁寧に調理。

10月下旬の運動会に向けて毎日体を動かしている園児たち。好評でおかわりが続出していました。

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